2021年社長年頭所感~新年のご挨拶~

株式会社大広
代表取締役社長 落合 寛司

新年 あけましておめでとうございます。
旧年中の皆さまのご支援とご指導に心から御礼を申し上げます。

当社は昨年6月、「リモートワークとオフィスワークを自由に取り入れた新しい働き方」に移行することを宣言し、推進してきました。私も、芝のオフィスに出るのは週に半分ほど。残りは自宅からリモート会議に出たり電話やメールで指示を出したり、とフレキシブルに働いています。
私にとっての在宅勤務の一番のメリットは通勤時間が有効活用できることですが、一方で、リアルでないと議論が深まらない仕事が多いことも実感しています。日々、オンラインとオフラインの最適なバランスを試行錯誤しているところです。

ところで、withコロナの時代に入り、デジタル・トランスフォーメーション(DX)という言葉を聞かない日がなくなりました。ともすれば、何でもデジタル化すれば良いように聞こえるこの言葉が、正直私はあまり好きではありません。
OMOという言葉もあります。「オンラインとオフラインの融合」という意味で、こちらの方が私たちが目指すべき変革の本質に近いと思います。ただし、コロナの前後で、その2つの「O」の主従関係は完全に入れ替わり、決定的になりました。もちろん、「主」はオンラインです。

得意先企業と顧客との結びつきも、急速にオンラインをデフォルトとした関係に変わりました。それにより、顧客にとっての得意先企業や商品のブランド価値、すなわち「顧客価値」も大きく変わろうとしています。
例えば、コロナ禍の不安の中、顧客はブランドに対してより「安心」を求めるようになっています。いつも私(個客)のことを考えてくれているのか、原材料のトレーサビリティは大丈夫か、社会や環境にやさしい商品か、といった問いに、企業は「直接」答えなければなりません。しかも、的確に答えるだけでは不十分です。その過程の中で、顧客とブランドの「絆」をいかに結ぶかが、大きな課題となっています。

ここに、私たち広告会社の活躍の場があります。
得意先と顧客をオンラインでつなぎ、ブランドの価値を届けるだけなら、テクノロジーだけでも可能です。しかし、ブランドの「哲学」を染みわたらせ、安心を獲得し、絆を結んで、顧客価値を高め続けるには、一つにはクリエイティブの力、もう一つはオフラインの力が不可欠です。
DXが叫ばれる時代だからこそ、リアルにもこだわり、最適なオンラインとオフラインのバランスのもとに最高の顧客体験を提供する。それが、大広がめざすブランドアクティベーションです。

本年も、変わらぬご支援のほど、どうぞ宜しくお願い致します。

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