2024年社長年頭所感~ダイバーシティとWell-Being ~

株式会社大広
代表取締役社長 泉 恭雄

新年あけましておめでとうございます。

新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行し、日本中の街や観光地に活気が戻ってきたことを素直に嬉しく思うと同時に、人と人とのリアルな場でのコミュニケーションの大切さに改めて気づかされました。私自身、昨年4月に大広の社長に就任して以来、直接お会いできていなかった様々なお得意先様やパートナー会社の方々との接点が飛躍的に増え、溢れるほどの情報インプットを頂けるありがたさを、今、噛みしめています。

一方で、日本経済に目を向けると、不安定な世界情勢を背景に、円安や原材料の高騰が続き、2024年にかけても我々博報堂DYグループのクライアント企業にとって厳しい環境が続くと思われます。また、昨年は11月にも夏日が生じるなど地球環境の変化を目の当たりにしましたが、企業にとっても、我々にとっても、SDGsの達成目標である2030年までに残された時間が少ないことを痛感しました。企業が厳しい経済環境を生き抜き、押し寄せる社会課題と向き合うこの苦境こそ、マーケティングパートナーである我々が底力(そこぢから)を発揮すべき時、と強く思います。

広告会社にしか生み出せないアイデアを駆使して、クライアント企業の未来をともに創る。そのために我々は、企業と顧客と社会に対して何を約束し、どんな貢献をするべきでしょうか。その鍵は、我々自身の「ダイバーシティ(多様性)」と「Well-Being」にあると考えています。

単一な環境からクリエイティビティは生まれません。性別や年齢といった表層的な多様性にとどまらず、一人ひとりの異なる価値観や生活スタイル、趣味や嗜好までも認め合い、ぶつけ合い、高め合う「深層的な多様性」こそが重要です。ユニークな人材の採用や女性活躍といった打ち手論に終始することなく、本来ダイバーシティが可能にするダイナミックなイノベーションを追求することが、次世代の礎を築く経営陣の責務だと確信しています。

もう一つ私が大切にしたいことは、社員の皆さん一人ひとりのWell-beingがクライアント企業の成長と博報堂DYグループの成長を共に支えている、という事実です。「人」が広告会社のすべての価値提供の原動力である以上、社員の皆さんのワークインライフの充実度、すなわち働く幸せ/不幸せの度合いはますます重要な経営指標となるでしょう。ダイバーシティとWell-being、この2つを当社の経営の柱に据えて、クライアントから期待され続けるパートナーを目指していきたいと考えています。

新たな中期経営計画も始動します。経営陣が一丸となってリードし、社員の皆さんと一緒にスタートダッシュを決める所存です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

Daiko WEDO COCAMP SHALL WE CAMP? RECRUIT ミラスト “生活者データ・ドリブン”マーケティング通信 AD+VENTURE 博報堂DYホールディングス