vol.13あの人もにんプリフレンズ

ファイナンシャルプランナー 伊藤俊輔さん

気軽に相談できるイクメンFP
京都リビング新聞社などで講師を務め、誰でも気軽に相談できる「町のファイナンシャルプランナー」をめざされている伊藤さん。 イクメンならではのやさしい視点で、妊娠・出産後のマネープランについて語っていただきました。

第1章 妻のにんプリ時代を振り返って

冷静すぎる?いやいや親バカです。

2009年7月 祇園祭にて長男・次男と。 出産は3回とも立ち会いました。妻には申し訳ないですが元々感動の薄いタイプでして、3回とも「冷静すぎる」と言われました。
その代わり、子どもが大好きな自称「親バカ」であることは自信を持って宣言できます。 おむつ替えも抱っこもたくさんしたつもりです。ただ、男(夫)の唯一かつ最大の弱点は「授乳できない」こと。 妻がダウンしていたり出かけていたりすると泣いても暴れても、とにかく抱っこするしかありませんでした。

長男、次男、長女のときの妻のにんプリ時代を振り返ってみると、それぞれ一緒に悩んだり焦ったりしたときもありましたが、 いま考えると大した問題でもないと思えることがほとんどです。 にんプリがあることで、にん友や先輩ママと交流しながら気持ちがラクになれる妊婦さんが増えるといいですよね。

ファイナンシャルプランナーになって変わったこと

長男の生まれた2005年当時は出張の多いメーカー勤務の会社員で、今のように家や子どものことを妻と一緒にするのは不可能に近かったです。
会社員だった妻は当然のように「出産前に退職する」と言いました。 当時はファイナンシャルプランナーの知識は一切持ち合わせていませんでしたので「ええやん」と即答。 妻は現在も専業主婦です。しかし、ファイナンシャルプランナー資格を取り、相談実務を対応し、もうすぐ5年が経ちます。 今、同じ質問をされればこう答えます。「できるところまでがんばって仕事を続けてみよう」

第2章 妊娠中だからこそ考えておきたいお金のこと。

まずは仕事を続ける方向でがんばってみてもらいたい

2012年7月 下鴨神社みたらし祭にて長女と。 子どもの手が離れてからリタイア(定年退職?)するまで何年くらいあるでしょうか。 ずっと正社員で働き続けた場合と、一旦退職してパート勤務だった場合を比べると、 生涯収入の違いは数千万円以上と言われています。
今まさに妊娠・出産というステージにあると、なかなか想像しにくいのですが、 将来の教育費・住宅ローン返済・リタイア後資金、趣味などにかけられるお金に大きな差を生むことになります。 体力的・精神的な負担を抑えるために限られた期間だけと割り切って、 病児保育、配食サービス、家事代行などの利用も積極的な選択肢といえます。

共働きの比率が上がってきているとはいえ、妊娠・出産と同時に妻が仕事を辞め、 子どもが大きくなってからまた仕事を、と考えているご夫婦もたくさんおられると思います。 子どもが小さいうちは母親がそばに、という思いを否定するつもりはありません。
いずれ事情により辞めざるを得ない状況も生まれるかもしれませんが、それはそのときに悩むことだってできます。 まずは仕事を続ける方向でがんばってみてもらいたいです。

夫婦でお金について話す時間を

共働きの場合、毎日の生活で精一杯。せっかくの休みは子どもや自分自身のために使いたいものです。 しかしながら、相談を受ける今の仕事をしているからこそ感じるのは、 少しでいいので将来の仕事やお金のことも考える時間を作ってもらいたいということ。
家賃と変わらないというセールストークで家を購入する、言われるがまま保険に加入する、 よくわからない年会費が引き落とされる、企業年金や福利厚生の制度を知らない、使途不明金が多い、 何となくマイナスにはなっていないけど貯金が増えていかない。当てはまるものはありませんか?

毎日考えたり悩んだりする必要はありません。一度でもいいので、夫婦でお金の話をする時間を作ってもらいたいのです。 産休や育休もそのチャンス。この期間を逃すと、調べたり考えたりできる時間はもっと作りにくくなってしまいます。
時間を効率よく使うという意味でファイナンシャルプランナーという専門家を使うのもひとつの手段です。 10年後20年後、夫婦や家族がどうなっているのかに思いを巡らせると、そのために今からできることが見つかるはずです。 儲けるためではなく、できるだけ損をしないために。正解はありませんが、一歩を踏み出すことで掴める選択肢がきっとあります。

(2012.8.24 寄稿)

伊藤俊輔さん プロフィール

京極・出町FP相談 代表。
ファイナンシャルプランナー(CFP®)
年金アドバイザー2級
住宅ローンアドバイザー

「お金にもセカンドオピニオンを」をキーワードに、年金・生命保険・住宅取得・相続・貯蓄・家計診断等の個別相談を受け、京都リビング新聞社や企業・労働組合等で講師を務める。 特定の金融機関を経験していないからこそ、普通の会社員の立場で金融商品に頼りすぎない視点が好評。
1977年・京都市生まれ/3児の父、長男(05生)、次男(07生)、長女(11生)
⇒京極・出町FP相談
⇒ブログ

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