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クラシエ「コーポレートブランディング」 クラシエ「コーポレートブランディング」

クラシエ
「コーポレートブランディング」

クラシエ
「コーポレートブランディング」

解決策はクライアントと一緒に楽しむ。社員が撮影した動画をつないだユニークコンテンツ!

社員自ら撮影した動画を編集でつなぎ、ユニークなテイストのムービーに仕上げた「クラシエリクルートムービー」。
その誕生には、課題と向き合うことはもちろん、クライアントといっしょに楽しみながら解決する柔軟な発想がありました。営業、スタッフそれぞれの立場から課題にどう向き合い、どう解決に導いたのか。その秘密をうかがいます。

──クラシエさんのリクルートムービーではなにが課題だったのでしょう?

柳:この案件はクラシエホールディングスさんからの依頼でした。
リクルートムービーは今まで取引のなかった人事部管轄の案件で、営業視点でいえば、上手に着地させると大広の評価も変わってくるので大変重要。出てくる方々もグループ全体にまたがり、役職、職種もさまざまで、場合によっては社長本人も出演。もちろん手抜きはできないし、ものすごく気を使い、かつクラシエらしいいいものをつくることが必要でした。

高橋:あのときのオリエンは、採用に力を入れたいから学生の心をつかめるような採用動画をつくりたい、という相談だったんですよね。

望月:それで社員の皆さんに最大限ご協力いただくというコンセプトを立てて、5案提出した中で、社員の皆さんが撮影するリアルなクラシエさんの姿をつなぐっていう案が採用されたんです。

柳:社員のみなさんにお渡したスマートフォンで日常を撮ってもらう。その映像をつなぐっていうとても面白い企画ですよね。クラシエさんもその過程自体をすごく評価してくれていましたから。

──実施にあたってクラシエさんはどんな反応だったんでしょうか?

高橋:プロジェクト全体を通してすごく協力的でした。最初の提案からずっと楽しんで、喜んでくれていたっていう感じはありましたね。

柳:クラシエさんもこの仕事に力を注いでいて、そのエネルギーをこのチームにもくれているっていう感じはありました。
クラシエさんもコントロールがすごく大変だったと思います。
人事部管轄なのに登場人物はクラシエの他の各事業部の方が多く、いろいろな方たちが出てくるので。でもいざ進み始めたらみなさんのチームワークはとてもよかったです。

高橋:一時期、週に2回くらいクラシエさんにいて。そのときもクライアントのオフィスにいるっていうよりは、アットホームな中でいっしょにワイワイやる感じでした。

──印象的なできごとはありましたか?

柳:取り寄せた映像にクラシエさんの社内の飲み会のシーンがあって、企画通りはじけた映像が撮れていたんですよ。
その素材も最初は採用して編集に入れていて、初回のチェックのときは最高!って言ってたんですけどやっぱり(笑)

望月:クラシエさんにも見ていただいて、みんなで大笑いしたんですが「ちょっとやめましょう」ってなったんですよね。

柳:でもNGではなくて、クラシエさんはとっても使いたがっていました。すごくギリギリまで使おうとしたらしいんですけど、いろいろ考えてそれはちょっと、と。

高橋:終始楽しんでいただいていました(笑)担当者さんも音楽の編集まで立会いましたから。

望月:ほとんどのクライアントはCM音楽の録音まで立ち会うことはないんですが、MAのときに「聞こえにくい音があるんで、ボリューム上げられませんか」というようなミックスに対しての意見をいただきました。

高橋:MAでクライアント戻しがあるパターンって珍しいですよね。

望月:すごく音楽が好きなご担当で、一緒につくっていく感じがありましたね。現在公開中の「夢中になれる明日」でもオリジナル楽曲の録音があったんですけど、レコーディングも全部立ち会っていただきました。

──制作中に苦労されたことはありますか?

望月:実はCMの曲は僕がつくったんです。ムービーにはもちろんBGMが必要なんですが、予算の件もあるのでプロダクションさんに自分でつくっていいか聞いたんです。すると半信半疑でしたがどうぞ、と。プロダクションさんの経験上、自分でつくるって言う人も結局できなくて最終的にプロに頼むことになるらしいのですが僕はできた。あちらも「本当にできましたね」って反応でした。

柳:それは知らなかった。

高橋:クラシエ社員の皆さんに撮影してもらっている間、3週間くらいで曲をつくるっていう段取りでしたよね。

望月:すごく音楽が大切だったんです。歌詞に全てのストーリーを乗せたので。社員の皆さんはもちろんプロのカメラマンではないので、いい映像が撮れない可能性も心配していたんですよね。だからCMとして頼れるモノをつくりたいということで、音楽でクオリティを担保しようと思っていました。

高橋:僕はそれほど心配はなかったんです。クラシエさんも楽しんでくれているし最悪撮りに行けばいいと思っていました。スマートフォンで撮れるので機材費もそれほどかからない。それにクオリティの高い映像というよりは、ごく普通の日常的な映像で成立すると思っていたので。

望月:そこは「僕も音楽の力は大切だと思ってました」とか言ってよ(笑)

高橋:それはないです(笑)

望月:僕は音楽モノの映像をつくりたかったので、今回はものすごくいい経験になっています。この採用動画で音楽をつくれたから次にもつながっている。
クラシエさんでもクラシエさん以外でも、音楽でプレゼンをして獲得し実施につなげる、ということをいくつか続けられています。

柳:ターニングポイントですね。

望月:だからとても嬉しいんですよ。音楽モノなら僕だっていう感じにしていかないといけないと思っているんです。さっき言った「夢中になれる明日」も。

柳:あれもすごくいい。

望月:それも音楽でプレゼンして取りました。プレゼンのときに「今回もつくらせていただきました」って音楽を聴いていただいてそれがほぼそのまま通りました。

──企画の段階からアイデアの方向性は一致していたのでしょうか?

望月:通常の話をすると、いつもは基本的には違いますよ。彼はプロデューサーだから、すごく現実も見るし面白いかどうかも見る。

高橋:実現可能かどうかも。

望月:すべてを見てくれるから、意見が合わないことはしょっちゅうですよね。対立したら突破するか忖度するかです(笑)

高橋:クリエイティブが立った方がいいときにはもちろん立てるし、現実的に無理なら諦めてもらうこともありますね。予算やスケジュール、あとクライアントの要求するレベル感もあるので。

望月:やるんだったらベストを尽くしたいとか、それじゃ面白くないと、いつもなら言うんですけど、ただ今回に関してはあまり言い合わなかったですね。

高橋:限られた予算だから対立もない(笑)

望月:実現の可能性があるものをお互いに出したら、必然とこの企画になったんですよね。

柳:営業から言うと二人は自然体ですよね。クライアントの問題を自然体で解決しようと思うからその思いが伝わる。プレゼンのときも一番自然体だったと言われています。

望月:いいこと言ってくださいますね(笑)

高橋:すごくありがたいです(笑)

柳:これはすべての仕事での共通点で、彼らがプレゼンすると着地が見えるんですよね。だからクライアントにも実現できるなって思わせてくれるんです。それで自然体っていうのがたぶんいいんだと思います。

高橋・望月:ありがとうございます(笑)

柳:やっぱり着地が見えてない仕事ってどんなにいい企画でプレゼンしても上の空だし、その後も聞いてないし退屈になるんですよね。

──チームではどんな企画会議をするのでしょうか?

望月:人数がいれば、アイデアを持ち寄って案を捌くんですが、このチームは会話ベースで出し合っていくスタイルにしてます。会話しながらもう少し具体的なものにしていくような。

柳:営業で楽しいと思うのは、できたての最高のクリエイティブを何パターンも見られることですね。これはもうやめられません。優秀なクリエイティブから生まれたばかりのアイデアを見るのが大好きなんです。そのときはビジネス目線もあれば消費者目線だったり、母親目線だったり、いろんな目線になります。その案で思い切り笑わせてもらうんですよ。

望月:営業の視点で、これってこういうことを言ったらいいんじゃない?って意見をくれるのがすごくいいんですよね。

柳:勝手に解釈して(笑)

高橋:想像もしてないところを広げて、その方がいいって(笑)

望月:僕らだけだと、クリエイティブとしての頭は使うんですが、柳さんはクライアントと向き合う時間が長いし商品も理解している。僕らが気づかないところに気づいているわけですよね。それが合わさる瞬間がけっこうあるんですよ。それがあると強いですよね。

柳:このチームはわりと打ち合わせのたびにジャンプがある。特にそういうことを心掛けてるわけではないんですけど。

望月:類は友を呼ぶんですね(笑)

──ありがとうございます。最後に就活生のみなさんへメッセージをお願いします。

柳:私の娘が去年就活してたんで、すごく大変なんだなって目のあたりにしてるんですよ。でも、やっぱり企業が出す情報は、多少着飾った部分もあるとは思うものの、一所懸命出しているんだなと思いました。その企業が選んだクリエイティブの作品で表現されていると思います。そこは信じて、企業と向き合って、いい企業を選んでいい企業に選ばれてほしいなって思います。

望月:僕は明るさと元気ですね。明るくて元気があればなんとかなります。

高橋:なんでも楽しめる人がいいですね。向いてると思います。

クラシエ新卒採用2021

クラシエ夢中になれる明日